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2017.01.29 マリメッコ展-デザイン、ファブリック、ライフスタイル@渋谷・Bunkamuraザ・ミュージアム

みんな大好き、マリメッコ展に行ってきました。 
壁一面のかわいい布と服に囲まれてとてもよかった!

書いた人:びと子
マリメッコの服が欲しいけど高くて買えないのでカードゲーム買った人

開催概要(@渋谷Bunkamura~2017/02/12(日))

www.bunkamura.co.jp

shibuya-scramble.tokyo

印象に残ったところ

1. マリメッコブランドのロゴ案の数々

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ブランド立ち上げ時のマリメッコのロゴ案。

ハサミや糸をモチーフにしたものが並ぶ中、創業者のアルミ・ラティアがデザイナーの案を全部却下して「ワープロで打ったものを使おう」と言ったという。

ハサミモチーフのもかわいいけど、結果的に今のロゴが一番「シンプルさ」というブランドコンセプトを良く表しているのだなあと。

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デザインとは何かを考えさせられる展示品だった。

2. ヴオッコ・ヌルメスニエミのインタビュー

マリメッコ初期から現在まで在籍する、ベテランデザイナー。
ブランド史上初のユニセックス商品、ヨカポイカ(ストライプのシャツ)を開発。

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「ファッションは歴史を学ぶけど、バロックが何か、ロココが何かを知らなくてもデザインはできる。私がマリメッコに入社した当時は雑誌もインターネットもなくて、デザインを学ぶにはスウェーデンデンマークに行くしかなかった。でも私たちはそこで学んだことをコピーせずに、新しいものを作り出した。」

3. ニットコレクション

コットンのプリントワンピースの印象が強いマリメッコだけれども、1970年代には冬用のラインもあったことにびっくり。
素材にこだわったシックなデザインで、とてもあったかそう&手触りよさそう。

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マリメッコといえばマイヤ・イソラのウニッコ(本展のフライヤーにもなっている花柄)のイメージが強いですが、石本氏が一番お気に入りなのは「マイセマ」というパステル調のパターン。

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「通常マリメッコのパターンは4色程度の配色だけども、「マイセマ」では12色使って配色そのものを特徴にしたパターンを作った。普通ほかの会社じゃこんなに自由なことはできないけど、マリメッコでは「こういうものを作れ」と言われることはなくて、常に自分がやりたいことを提示することができた」

「もちろん全部がOKにはならないけど…」という前置きもありましたが、「シンプルさ」「動きやすさ」を追求さえすればどんなデザインでも受け入れるという、マリメッコのブランドとしての柔軟性を感じました。

「永遠に続くパターン、それがデザインで表現したいこと」

まとめ

往年の名作パターンや洋服が満載で、マリメッコ好きにはたまらない展覧会でした。
日曜夕方に行きましたが、めちゃ混みではなく適度な人数でゆったり鑑賞。
びっくりしたのが、マリメッコには日本人デザイナーが多く在籍していたこと。
ブランド好きには常識なのだと思いますが、今回初めてデザイナーのことまで知ったので新鮮でした…。
せっかく「ファブリック」がテーマの展覧会なので、ニットはこういう手触り、シルクこういう手触り…と生地を確かめられるコーナーが欲しかったかなあ。
(常設展ではなく企画展なので、そういう子供向けみたいな工夫は難しいかもだけど)

あとはファッションの展覧会なので、やはり写真ではなく実際に行って見てサイズや質感を確かめてほしい!
巡回もするみたいなので、マリメッコが好きな方はぜひ!!

物販

マリメッコ商品が欲しければ店舗へ行け!(笑)ということで展覧会オリジナルグッズは少なめ。
図録とポストカード8種ぐらいで、後はマグカップやポーチなどの比較的安価なマリメッコ製品が並ぶ。
物販の横に小さな本屋さんがあるのですが、この本が一番パターンとか大きく載っていてよさそうでした。

マリメッコ パターンとデザイナーたち

マリメッコ パターンとデザイナーたち

  • 作者: マリア・ハルカパー,サミ・スッコ
  • 出版社/メーカー: パイインターナショナル
  • 発売日: 2013/08/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こっちはインタビューとかが多め。

マリメッコのすべて (フィンランドを代表するデザイン・カンパニーの歴史とテキスタイ ル、ファッション、インテリアの徹底研究)

マリメッコのすべて (フィンランドを代表するデザイン・カンパニーの歴史とテキスタイ ル、ファッション、インテリアの徹底研究)

 

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JOKAPOIKA ヨカポイカ - 北欧雑貨 マルカ - 神戸・北野の北欧カフェ&ヴィンテージ、kaffe antik markka(2017/01/29閲覧)))

ヨカポイカは10色以上も展開あり。ボタンがかわいい!

短い5分のインタビューなのだけれど、力強い言葉が印象的だった。

「デザインは常に前を向いていないといけない。デザインの意義は何かと聞かれたら、常に新しいものを生み出すということ。それだけ」

今も若々しいおばあちゃんで、昔の白黒写真よりも断然今の方が生き生きして見えた(笑)

f:id:bitokosubcul:20170131151849p:plain((マリメッコ展 デザイン、ファブリック、ライフスタイル | Bunkamura(2017/01/29閲覧

*2:会場風景 | マリメッコ展 デザイン、ファブリック、ライフスタイル | Bunkamura(2017/01/29閲覧)))

和っぽいデザインもありかっこいい。
ただ一番左の赤い全手織りのベルベットのジャケットとか、めちゃめちゃ値段高かったんだろうな…と思って見ていた笑

 

4. 石本藤尾のインタビュー

通常美術展の映像コーナーというのはあまり見ないのですが、本展ではインタビューがコンパクトにまとめられていてよかったです。

石本藤尾氏の自宅?で行われていた5分のインタビューも興味深かった。

f:id:bitokosubcul:20170131163211p:plain((マリメッコ展 デザイン、ファブリック、ライフスタイル | Bunkamura(2017/01/29閲覧)