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お笑いを見たり聞いたりライブにいったり。

2017.02.26 他力本願ライブ4@品川インターシティホール

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「他力本願ライブ4」
出演:南海キャンディーズアルコ&ピースうしろシティ、ハライチ、R藤本

公演概要

南海キャンディーズ 山里亮太の水曜JUNK『不毛な議論』が主催する、
リスナーが書いたネタを芸人が実際に舞台で披露するライブ
ネタは指定のセリフで終わらなければならない

・ハライチ:「どっちも地獄じゃねーか!」
うしろシティ「もうおいしくないでしょう」
アルコ&ピース「2017年のお笑い、今はじまりました!」
・R藤本:「ある意味お前がナンバーワンだ!」
南海キャンディーズ「バカの記録更新しちゃった!」

『他力本願ライブ』とは……
もともと2009年にアンタッチャブルの番組「シカゴマンゴ」をきっかけに行われたライブで、リスナーが書いたネタを芸人が実際に舞台で披露するというもの。シカゴマンゴから受け継ぎ、不毛な議論では、2012年、2016年の2度開催!*1

2017年3月1日の「水曜JUNK不毛な議論」にて、一部ネタのオンエアがありました。

主催者山里によるオープニング

他力本願ライブの主旨説明と、それぞれのラジオを聞いてるかどうか拍手で質問。 
会場の2Fにバルコニー席があり、ネタが採用されたリスナーの皆さんが招待されていた。 
その後は1本目(5組のネタ終了⇒1組ずつ出てきてトーク)、2本目(5組のネタ終了⇒全員出てきてトーク)という流れ。

ハライチ1本目:「猫と旅番組」(RN:しゅくしゅく)

岩井は猫が好きだから、猫との旅番組があったらいいなぁというテーマ。
「にゃんにゃんにゃんにゃ~ん」とひたすら猫の鳴きマネをする岩井。
(澤部「ヒト語でお願い!!」)

猫ちゃんの癒しと岩井の狂気が同居しているところが楽しい。
岩井「公園には見渡す限りのラマ、ラマ、ラマ、アルパカ、(澤部「アルパカがいた」)ラマ、ラマ、ラマ………全ラマで来いって言っただろ!!!」 

山里「どうだった?自分が書いたネタをやってる二人を見て」 
職人「まさかこんな角度から漫才を見ることになるとは…」(観客笑い) 
澤部「角度の問題!?」 
岩井「まぁなかなか2階のその角度から見ることはないですよね…」 
澤部「でもなかなか人のネタでやるっていうのは難しいというか…」 
山里「いつも人のネタなんだよ」とツッコまれる。 
岩井「ネタを書いてるのは俺だからね」 
山里「やっぱり岩井に意見聞きたいよね!?」 
岩井「人のネタだからどうやっていいかわからない」といつもと違うネタの練習の仕方に四苦八苦。

アルコ&ピース1本目:「マッチ売りの少女」(RN:女の中の女)

マッチ売りの少女にマーケティングを教え込む平子。
詳細なネタ内容については不毛な議論のオンエア参照。

ネタを書いたのは誰?の問いに立ち上がったのは、RNとは裏腹にガタイのいい男性の方。 
平子「女じゃねえじゃん!!」「俺期待してたのに!!!」と騒ぎ出す。
リスナーと会話しようとするも、逆光で顔がよく見えない状態。
酒井「逆光で何も見えない」
平子「神?」 
山里「ちょっと手を挙げてみて」
(リスナー手を挙げる)
酒井「神だ!!!!」と怪しげな流れに。 
山里「このフォーマットでしばらくできるよね。童話シリーズというか」と都市伝説シリーズならぬ童話シリーズネタの可能性を仄めかす。
平子「本当に俺ららしいネタで。俺が説得して酒井が戸惑うっていう。酒井、戸惑いうまいから」 
職人「そうですね、やっぱり一般人とは違いました」(観客笑い) 
山里「誰と違うって、一般人と違うって言われてるからね」 
平子「申し訳ないのが俺いっこトバしちゃったとこがあって。今やっても面白いと思うからやっていいかな?」とトバしたくだりを再現。 
平子「だ・か・らマーケティングの世界は面白い。「ようこそ、経営者の世界へ」」(恭しく)(観客笑い) 
酒井「ここパンチラインだったのになぁ!」 
職人「パンチラインでしたね」(観客笑い)

うしろシティ1本目:「『おいしい』の定義」(RN:宮下耀‏) 

バラエティー番組で「オイシイ」思いをする山里を二人で笑いながら眺める。
芸人的な「オイシイ」体験のエピソードを語る阿諏訪。
芸人的な「オイシイ」エピソードを披露しようとするもどこかずれている金子。
無知な金子に「オイシイ」の定義を教えようとするも、阿諏訪の定義もだんだんずれていく。


阿諏訪「思っていた宮下燿と違った」と毎回RNとのギャップに驚く出演者。 
投稿されたネタを読んでいる中で、「ネタが光って見えた」(金子)とのこと。 
阿諏訪「俺ららしいネタだし、すごいやりやすいなと」 
職人「うまくアレンジしていただいて…」と謙遜すると、
金子「アレンジした部分なんかないよ!ネタそのまま!」と褒める。
ただ、よくよく考えるとオープニングの山里をdisる部分で、台本にはなかった「気持ち悪~」の一言を阿諏訪が足したとのこと。 
オープニングに山里をdisる流れを思い出し、「オイ!」(山里)とリスナーに吠える。
結果的にはそのセリフの部分で笑いが起きていたので許される。

R藤本1本目:トランクスの怒り(RN:高木凛)

いつものベジータキャラで、怒りによってサイヤ人になろうとするトランクスを応援する。
序盤、「お前は俺の血を引いているんだ」というところを「俺もお前はお前の血を引いてるんだ…」と明らかに噛んでしまうミス。
ネタ内容についてはオンエア参照。


ネタ後に感想を聞かれると、「噛んだところが一番ウケてた…」(職人)と苦笑。 
山里「袖でアルピーがウケてたのを見て、めちゃくちゃ練習していた」とフォロー。 
山里「ただ壁に向かってめちゃくちゃ練習してたけど、手の角度関係ある?」 
R藤本の冠番組であるニコ生(水曜はじけてまざれ!)を見てくれてると思いきや、「見てません」(職人)とのこと。 
山里「不毛な議論に出てくれているときのR藤本のイメージで書いたということ?」と聞くと「違います」と。(山里「俺も恥書いたじゃねぇか!!」) 
Youtubeに上がっていたネタを見て書いたそうです。
R藤本「あの動画意味あったんだな」と感心。

南海キャンディーズ1本目: シェアハウス(RN:混浴インストラクター松田)

テラスハウスのような番組に憧れるというしずちゃん
ネタについてはオンエア参照。
ツカミが「こんにちは、新垣結衣です」(しずちゃん)だったため、 
しずちゃん「私のこと新垣結衣と思っているということ?」と思い上がる。 
山里「違うよね?ただのボケだよね?」とネタ作者に確認するも、 
職人「テレビで見るより似てるように見えます」とやさしい一言。 
気分をよくしたしずちゃん「抱いてやんよ」と男前な発言。

ハライチ2本目:「アニメの視聴者投票」(RN:ぶかぶかLサイズ)

「dボタンによる視聴者投票で、アニメの展開を決められたら」というテーマ。
詳細なネタ内容についてはオンエア参照。
岩井「Tシャツぶかぶかじゃないんだね」 
山里「なんで毎回RNをいじるの?」
※2本目は全体的に時間が押してたのでリスナーとの絡みは短め。
1組ずつでなく、全組一斉にステージに出てきてネタ作者のリスナーと会話。

アルピー2本目:「タイムスリップ2017」(RN:マドンナ帝国)

酒井「忍者になって巻物取りに行こうと思うんですけども…」(観客笑い)
いつもの漫才「忍者」のツカミだが、平子は「「口裂け女」をやるはずだった」と怒り出し袖に引っ込んでいってしまう。
一人取り残された酒井が「せっかくなんでじゃあラップ……」と仕切ろうとすると、突然舞台に平子が乱入。
先ほどと出で立ちが異なる平子は、アルコ&ピースの解散を止めるため15年後の未来からタイムスリップしてきたのだという。
舞台上での喧嘩、アルピー解散、平子芸人引退、平子家一家離散、ラッパー酒井による川崎市独立、国内紛争…。
2017年2月26日を境に狂い始めた歯車を、果たして二人は変えられるのか。

平子「酒井がラップを始めるくだりで、思ったより沸いたからそのままやらせようかとも思った」
しかし、台本を守るためにちゃんとラップを始める前にステージに乱入したとのこと。

うしろシティ2本目:「浮気調査」(RN:マリンパーク)

ぶっとんだ世界観の問題作。
「妻が毎日一人で大量のトンカツを揚げている」「豚の光」「プラシャ様」とパワーワードが満載。
詳細なネタ内容はオンエア参照。 
金子「面白いっていうよりまず「ヤバイ」と思ったよね」 
作者に確認したところ、うしろシティによってラストシーンは少し変えられたとのこと。(水のくだり) 
金子「これはもうオレらに対する挑戦だと思って。 これだけヤバいネタをぶつけられたら、オレらもそれを超えてやるぞっていう」

R藤本2本目:シャブおじさん (RN:ハードナッツ)

ひょんなことから、JAMおじさんがシャブを売っていることがアソパソマソにバレてしまう。
JAMおじさんならぬシャブおじさんは、アソパソマソの顔を媒介にシャブの取引をしていたのだ。
アソパソマソが顔の右上からもぎる習性を利用した取引、あんこの成分に微量にシャブを混ぜることで警察への密告を防ぐ卑劣な手口に、驚きと笑いが入り混じる。

口封じにアソパソマソを殺そうとしたところ、逆にシャブおじさんはバイキソマソに打たれてしまう。
バイキソマソ「…アソパソマソを倒すのはこの俺様だ!」
倒れこんだシャブおじさん「なにが君の…幸せ…」「なにをして…よろこぶ…」と息絶えながらテーマ曲を歌い、会場が爆笑の渦に。 
山里「仕上げてきすぎでしょう!」 
平子「バイキソマソが「アソパソマソを倒すのはこの俺様だ!」って登場したところ、ちょっとキュンとしてしまった」 
ヤバすぎるネタを書いた職人に注目が集まるが、なんとインフルエンザのため欠席。 
他力本願ライブ3で採用されたアンガールズのネタを書いた実力者であることも明かされ、会場がザワつく。

南海キャンディーズ2本目:「ベタな少女漫画」(RN:注文)

「登校時に転校生のアイツと角でぶつかってしまう!」という少女漫画のベタなくだりがテーマ。
山里はしずちゃんにぶつかろうとするのだが、しずちゃんは代わりに「キュウリに驚く猫」のくだりを5回繰り返す。(下記の写真部分)
natalie.mu
3回目くらいから「いい加減にして!」(山里)と言うもしつこく繰り返し、完全に悪ふざけモード。(2017/03/01 「不毛な議論」曰く、R藤本の衝撃の余韻を壊すためにやったとのこと)
最終的になんとかぶつかり、無事バカの記録を更新する。
山里「猫のくだりゴメンね!」と明らかに台本から逸脱した部分を謝罪。 
山里「怒ってる?」職人「怒ってないです」と答えるも、 
山里「怒ってるヤツの「怒ってないです」じゃん!」と不毛なやり取り。

エンディング

物販である他力本願ライブのTシャツを宣伝。
山里・阿諏訪はネイビー、他はブラック。R藤本はジャムおじさんの恰好のまま。
平子「岩井みたいに2サイズアップで着てもおしゃれだし」
(※実際は平子がLを開けた後にXLを着たため、仕方なく俺がLを着たんだと岩井談。今回のネタの作者「RN:ぶかぶかLサイズ」への敬意もちょっとあったとのこと。(2017/03/02 ハライチのターン!より)
最後に告知は?と聞くも誰も何もなし。
解散!さようなら!」(山里)となりかけるも、それなら、とうしろシティが単独の告知をして終了。 

芸人の皆さんが「面白いネタを書いてくれてありがとう」 
リスナーの皆さんが「面白く演じていただいてありがとうございます」 
というやり取りが全組であり、とても幸せそうだったのが印象的なライブでした。

山里「他力本願って最高だね!」

公式レポ

www.tbsradio.jp