2016.11.21 Kula Shaker K再現ライブ+α@Zepp Divercity
Kula ShakerのK再現ライブ+α@Zepp Divercityに行ってきました。
レポート
発売20周年を迎えるアルバムKの再現ライブとあって、月曜日の夜にも拘らず会場は満員。 往年のファンの高い期待に応えるべく、現在のクーラ・シェイカーも圧巻の演奏を見せてくれた。
前座のOGRE YOU ASSHOLEの演奏後、Kのジャケットモチーフのサイドカーテンが姿を現すと、観客からは歓声が上がる。
Kの再現ライブなのでHey Dude始まりと思いきや、意外にも1曲目はビートルズのカバー。Sgt.Peppers Lonely Hearts Club Bandの曲に乗せて"Kula Shaker Lonely..."と歌うクリスピアン。そのまま新曲Let Love beへ移行し、K再現ライブは厳かに始まった。
2曲演奏したところで「トーキョー!!」とクリスピアンが観客を煽る。
「初めてのKの再現ライブだよ。「ほぼ」だけどね。過去の世界に行く準備はいい?みんなに手伝ってほしいんだ。『ゴ!ヨン!サン!ニ!イチ!!』」(MC1)
とカウントダウンしたところでHey Dudeのイントロへ。
観客は一気に前になだれ込み、フロアは波打ちながら大合唱を始める。
Knight on the town, Temple of E.light...と、Kのアルバムの前半を、曲間の余韻を大事にしながら丁寧に世界観を作り上げていく。
改めてKというアルバムの独特さ、音の美しさに酔いしれるひとときを過ごした。
年をとってイケおじと化したクリスピアンは王子から王の風格に。
盟友のギターアロンザ、今では欠かせない存在のオルガンハリー、"Paul is always ready (to play)!"と評するドラムのポール、さらにはローディーのサイモンまでメンバー紹介。
アルバム再現ライブなのでアルバムの曲順通りに一気に演奏するのだと思っていたけれど、「ほぼ」と言っていたとおりGovindaが抜かされていることに気付く。
中盤、一休憩入れてカップリング曲のコーナーへ。
「ここでSide Aは終わり。次は、Kに入れようとしたのに、「150枚しか売れなくなる!」とイギリスのレコード会社に止められた曲 。結局アルバムは150万枚以上売れたのにね!」(MC2)
と皮肉を言うとShower Your Loveのイントロが鳴る。
美しい音色と嬉しい選曲に聞き入る観客たち。
カップリングコーナーの最後は、「エリック・クラプトンとジョージ・ハリスンから拝借したリフ」と紹介してGokula。 K本編へ戻っていく。
「次は日本で最初に発売されたシングルを。」とクリスピアンが言うと観客からは歓声が上がる。「今もまだいい具合に聞こえるといいんだけど」と笑いながら言うとGrateful When you're deadへ。
20年経っても色あせないタイトな演奏に、観客もホッピングしながら応える。
そのままJerry was thereに雪崩れこみ、「アロンザと一緒にグランストンベリーに行ったときに作った曲」と303を紹介。
「UK版ではここで終わりだけど、日本盤にはもう1曲収録されているよね。」とRagey Oneもサービスで披露。
一旦退場するも、熱気に溢れたフロアの大きな拍手に応えてすぐにメンバーはアンコールに戻ってきた。
まずは新譜K2.0から2曲披露し、20年後のKula Shakerの貫禄を感じさせる。
スピーカーに乗ってステージ前方で客を煽ったかと思うと、Hushのイントロが流れ出し観客のボルテージは最高潮に。ギターを掻き鳴らすクリスピアンに、観客たちはもみくちゃに入り混じりながらNa Na Na..の大合唱で答える。
そして、K再現ライブはGovindaの大合唱で幕を閉じた。
メンバーはSee you soon!と最後にみんなで肩を組んで退場。
ロックとサイケデリックなインドサウンドとの融合、それでいてのポップさというクーラ・シェイカーの唯一無二な立ち位置を実感。
このアルバムが全英1位を取った1996年から今年で20年。
解散からの再結成を経て20年経った今ク―ラ・シェイカーを見られたことに、「バンドって素晴らしいものだな」と強く思った。
物販情報
グッズはTシャツ2種。
えんじ色に太陽のモチーフが書いてあるものと、黒地にジャケ写のもの。
えんじの方は終演後には売り切れていた。
新譜のK2.0日本盤を買うとメンバー直筆サインが入ったアーティスト写真が特典で付いてきた。特典は数量限定なので注意。
Set list
- Shenai Intro
- Sgt. Peppers Lonely Hearts Club band (The Beatles)
- Let Love Be
-Side A of K-
-MC1- - Hey Dude
- Knight on the town
- Temple of E.light
- Smartdogs
- Magic Theatre
- Into the Deep
-End of Side A-
-MC2- - Shower Your Love
- Dance in Your shadow
-MC3- - Gokula
-Side B- - Sleeping Jiva – Playback
- Naryan/Tattva
-MC4- - Grateful when you're dead
- Jerry was there
-MC5- - 303
- Start all over
- Hollow Man PT1
- Hollow Man PT2
-MC6- - Ragey One(※セットリストの紙には載っていないが、実際には演奏)
EN
- Infinite sun
- 33 crows
- Hush
- Great Hussanah
- Govinda
(※セットリストの紙には最後にChristmas Timeの記載があるが、実際にはなし)